桜井あけみ  議会レポート    No.13    2010年 3月

2010年 3月22日発行


 流氷はやってきたけれど、思った以上に「あっという間に」消えてしまいました。そんなに気象状況は変わっているんだろうか。そして、気温は、暖かだったり寒かったりと高低差が激しくて驚きました。皆さんは体調を崩したりしていませんか?3月の議会は、町の病院のこと・新しいゴミ処理施設のこと・町の新しい事業のことなどたくさんの課題があり、そのことについて質疑が行われました。町の予算、133億円でスタートです。

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平成22年度は、これで町の運営をする訳です!


この3ヶ月参加したいろいろ 動いたこと


・1月 6日・消防出初め式・まとい振り
みなさんは消防団の「まとい」を見たことがありますか?弘前の伝統的な「纏(まとい)」を、伝承しています。
一度機会があったら見てください。勇壮です!

・1月13日・広報特別委員会
・1月10日・斜里町成人式
・1月16日・観光を活かしたまちづくり懇談会
・1月20日・広報特別員会
・1月27日・町長と議会の懇談会
・1月28日・知床五湖の利用ありかた協議会

春には新しい知床五湖の高架式木道が利用できます。
いままでにはなかった、新しい?景観が広がります。新しい知床五湖の魅力になります。楽しみですね!現在のレストハウスは撤去され新しい施設ができます。それまでは仮設で。

・2月 2日・病院問題で懇談会
・2月 5日・議員研修会・自治体病院のあり方
・2月19日・3月議会へむけて会派説明会
・2月22日・知床五湖の協議会
・2月23日・総務文教常任委員会
・2月26日・議会運営委員会
・3月 3日・3月定例議会始まり

平成22年度の予算を中心に質疑される斜里町の3月定例議会です。
今回は、たくさんの方が傍聴に来てくれました。
この議会で新年度の斜里町の予算が決まりました。

・3月 5日・一般質問締め切り・議会運営院会
・3月 7日・ウトロで「雪と楽しむ会」
・3月 8〜15日・3月定例議会



 


 



2010年 第 1回
3月定例議会の報告(3月3~15日)



  新しい年度(22年)は どんな 事業が あるのだろう?

 まず、町長の町政執行方針では・国保病院と、医師への対応が「認識が甘かった」ことで、みなさんに迷惑とご心配をおかけすることになった。〜と言う言葉から始まりました。村田町政4年目をむかえて、これからも「初心を忘れず、公平・公正に町民の声に耳を傾けながら開かれた町政の推進」をおこなう言うことで、それぞれの事業についての取り組みを述べられました。

 さて、3月の議会で
 決まったこと・話されたこと・わかったこと


●子宮頸ガンワクチンの実施と、乳がん検診、そして肺炎球菌ワクチンの助成が決まりました。
 子宮頸ガンワクチンの実施は、他の自治体に先駆けての取り組みです。テレビなどでも放送されています。
 町内の中学校3年生女子全員に、40000円のワクチン代金を全額町で支払って接種します。乳がん検診は、集団検診のマンモグラフイーとは別に、対象年齢20歳から、国保病院で受診できる検査です。
 肺炎球菌ワクチンは半額の助成。(昨年9月に一般質問でやったら?と言いましたが、私が質問したから・・実施という訳ではないのですが、良かったですよね〜)予防については一歩進んだ取り組みだと思います。

● まちづくり1%支援事業がはじまります。
(なに?それ?とおっしゃる方へ)

 村田町長が公約にあげていた事業で、町民税の1%(22年度は780万円くらい)を、まちづくり活動に助成するという事業です。今年は6月頃には公募する予定だということです。地域づくり、まちづくりの活動が、今以上に活発になるようにと言う目的です。まだまだ、細かな取り決めなどはこれからですが、皆さん、お知らせに注目しましょう!(運用要項についてはまだまだ詰めることが必要との意見多数)

●税金、公共料金の徴収にがんばっています。
 滞納している方からの税の徴収業務は大変です。しかし、支払ってもらうためには何度も足を運ばなくてはなりません。会うこともできない人が多いために、様々な方法をとっています。また、差し押さえした品物を、インターネットオークションで公売したり、対策はいろいろやっています。
でも、とっても苦労していること、お忘れなく。

● 福祉関係のたくさんのサービス事業と、子育ての応援関係では
 民主党のマニフェストだった子供手当の支給が始まりそうです。
斜里町は約1億3千万円弱。それとは別に、斜里町で実施している3人目の子供の保育料無料化、医療費の無料化など、斜里町は積極的にやっていると思います。

● 観光関係では
 今年度から観光協会で管理運営することになったウナベツスキー場はボード用のスノーパークの設置や、関係者の方々の盛り上げで、利用者が増えています。リフトの整備や温泉の調査などにも予算がつけられました。今年は世界遺産5周年もあります。観光客減少の斜里町ですが、今だからこそ、基盤整備に力を入れて欲しいです。ウトロのオロンコ岩の整備も行われます。知床五湖で使われていた木道の資材が、オロンコ岩の遊歩道に再利用されています。

●学校関係では
 三井小学校が今年3月、閉校になりました。子どもたちは4月から朝日小学校に通学します。学校跡の利用については地域の方々と協議して決めていくそうです。三井の保育所は閉鎖ではありません。
 今年は、斜里中学校の大規模改修が始まります。詳しい計画はまだできていませんが、体育館も含めての改修事業に取りかかります。また、ウトロ小中学校のグランド(水がたまって使えない)については、調査をはじめて対策を考えるそうです。給食の食器が一部、新しくなります。

● 水道、下水道の利用料が
 主に、ウトロ地域の利用料が減ったために、水道、下水道の収入が減りました。
これは、やはり観光客の減少によるところが大きいです。また、以前は下水道利用区域に入っていた中斜里地域は、今回、その計画から外れ、合併浄化槽の設置を推進することになり助成金額が組まれました。

● プレミアム商品券を今年も・太陽光発電の助成も・住宅リフォームの助成も
 昨年は国からの交付金事業で実施しましたプレミアム商品券を、今年は町の事業で実施します。また、昨年実施のソーラパネルも継続しますし、住宅リフォームについても工事費の一部を助成します。計画のある方は問い合わせてみましょう。




ゴミを減らすためにできること、考えましょう!

新しい施設ができるまでの一年間は、以久科処分場が利用延長になったのではなくて、以久科処分場を、無理して、工夫して、方法を変えて「利用させてもらう」ものです。

新しいゴミ処理場ができるのが、平成24年。現在の以久科処理場はあと1年でいっぱいになるということで、町のゴミを一年間、どこかよそへ持って行く・・と言う話になっていましたが、今回、現在の処理場の一部に間隙(すきま)があったり、土砂が埋まっていた部分があることから、その部分を取り除いたり、さらには破砕して圧縮して番線?でグルグルに巻いて小さなかたまりにする機械を利用して処分することで、約一年なんとか使えそうだと言うことになりそうです。ただし、地元の理解と協力が不可欠なこと、そして越川の新しい施設の建設にあたり地域の理解が得られることが大切なポイントになります。
これから私たちにできること・・できるだけゴミを減らして、分別を徹底的に取り組むことでしょうか。それにしても、ゴミの問題は私たちの日常生活では避けて通れない問題です。
人ごとではなく、真摯に取り組む姿勢が町民みんなに必要です。





 


 ● 新年度予算の質疑は、細かなことについても質疑できますからいろいろ聞きました。そして最終日には「総括質疑」と言う全体的な質疑があります。
 そこで3点について聞きました。



観光の振興計画を作っては?どうだろう?
観光客が減って、とても大変な町の状況。いまこそ、振興計画を作るべきで、その内容は、観光のプロがやること、行政がやるべきことをしっかりと役割分担して行うときではないでしょうか。つまり、行政がやることは観光のインフラ整備。それを利用するのは観光業の方々。斜里町の観光資源は何なのか、それをどうすれば利用できるようになるか?各、行政間の調整を行うのは町の仕事。そのためにも振興計画をしっかり作るときだと思うのです。


斜里町の福祉ってどうでしょう?一生懸命に取り組んでいるはずなのに、苦情、苦言が多く聞かれるのが現状です。どうしてだろう?町長のめざす福祉ってのはなんだろう?そして、現状をどう捉えているのだろう?確かに福祉は多種多様なサービスがあり現場は大変だと思いますが、だからこそ、その対応と姿勢が問われていると思います。もっと、がんばってほしいです。4月から配置されるソーシャルワーカーの存在も期待したいし、一層の福祉関係の連携を期待します。

 


緊急のために設置した対策本部は?国保病院の対策本部が昨年の9月頃に設置されました。しかし、第一回の開催報告を9月議会で(たしか)報告されてから、その後、何をやっているのか(やることはたくさんあるはずなのに)見えないけど、どうしたのかと質問したら、今までに2回しか開催していない、しかも役場内は政策会議でやっているから、病院内は院内会議があって、報告を受けているから・・て、これでは今までと同じ。
さまざまな問題や、情報をみんなが共通情報として把握して対策に取り組まなくてはならないはずなのに。私は、今も、病院の状態は緊急的であり危機的な状態だと思っています。なんで、この組織を利用しないのでしょう?ここで取り組まなくては、どこが?誰が?病院の問題に対応するのでしょう?しかも、2回目の対策本部会議には院長も参加されていなかったと、聞きました。どうしたのでしょう?
と言うことを、質問しましたが・・・。
これまでと「何が変わった」が見えてこなければ私たち住民も不安ですし、来てくれるかも知れないお医者さんだって町の情報が分かりません。
 




 3月議会レポートをお届けします。いつも思うのですが、いろいろなことがある中でたった4ページでお知らせできることはほんの少しです。「こんなことがありました」の羅列が目的ではないと思っています。ここで伝えられることは何だろう?
そんな時にいただいたお便りに次のような一文がありました。



「毎回、議会レポートを楽しみに読ませていただいております。私たちの町もいろいろなことをやっているのだと思いました。そして、私たち住民も一緒に考えて行動していくヒントをここからからいただいています。」(町内の主婦の方)

そうなんです。一緒にこの町のことを考えて、今以上に良い町にしていくことを選択して行くのは、町民です。そのために、お手伝いをするのが、一つの役割です。
4月、新しい年度が始まります。これからも、何でも結構です。こんなこと、あんなこと、の声を出して聞かせてください。そこから、始まりです。


*切手を送っていただきました。ありがとうございます。


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  桜井あけみ 議会レポート

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