桜井あけみ  議会レポート  No.17  2011年 3月

2011年 3月23日発行


 3月11日午後2時46分発生の東北地方太平洋沖地震による津波、火災で亡くなられた方、行方不明の方、そのご家族ご親族に哀悼の意を表します。
また、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。


 このようなことが起こるものなのか、誰もが信じられないと言う思いです。ちょうど、3月11日は斜里町3月議会が開催中でした。大きな揺れのために議会は一時中断し、職員のみなさんは情報収集を行っていました。
その後、一度は会議を再開しましたが、再度の揺れのあとオホーツク海に津波注意報が発令され、会議は休会となりました。
その後、想像を絶する被害の情報が伝えられ、今回の甚大な被害に対し、日本中が動きはじめています。斜里町でも義援金、物資提供の呼びかけを始めました。

たくさんの思いがあります。とにかく、私たちはこの現実から目を背けることなく、これから様々な変化が起きてくると思いますが、しっかりと地に足つけた「まちづくり」を続けていかなくてはなりません。
幸い、斜里町内では被害はありませんでした。

大きな不安と、これからどうなっていくのだろうという状況の中、斜里町の来年度(平成23年度)の骨格予算が審議され、可決されました。

 4月には統一地方選挙が実施されます。私も、4年間の任期を終え、来期にむけて動き出す準備を始めますが、まずは、来年度にむけた動きや、この3月議会で審議されたことはどのようなものがあるのか、あるいは新しい事業などはあるのか、など、3月議会の報告をさせてください。




* 議員会からも今回の災害に対し義援金を集めました。(13名で13万円です。)

今後も、必要な支援や取り組みが必要になると思います。その時、斜里町として何ができるのか、また、私たち個人として何ができるのか、等については考え、準備していかなくてはならないと思います。斜里町からの情報をしっかり確認してください。また、必要に応じて私たち仲間で行動する時の情報も発信していくつもりです。



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斜里にエンゴサクの花が咲く頃には被災地の復興が始まっていますように。
原発が心配ですね。











2011年1月から3月までの活動記録
どんなことしてたのか?




● 1月 6日・消防の出初め式
● 1月 8日・ウトロ自治会新年例会
● 1月 9日・斜里町成人式
● 1月13日・広報員会
● 1月14日・観光協会新年会
● 1月18日・自治会連合会との懇話会
● 1月24日・議員研修会(神原先生の話を聞く)
● 1月28日・第一回臨時議会・議会基本条例特別委員会
● 2月 2日・道路のあり方・企画アドバイザー会議
● 2月 6日・知床愛護少年団活動
● 2月 7日・都市計画審議会
● 2月 8日・ガードレールの雪かきボランティア実施
● 2月11日・斜里町女性大会
● 2月16日・なんじゃもんじゃネットワーク
● 2月25日・会派説明会
● 2月28日・ガードレールの雪かき・議会基本条例特別委員会
● 3月 1日・総務文教常任委員会
● 3月 2日・シーニック連絡会議・道路オープン化協議会
● 3月 4日・一般質問通告・議会運営委員会
● 3月 8日~14日・3月定例議会
● 3月17日・道路空間活用協議会・議員会懇親会


 



 



さて 平成23年度の予算・なにか変わった?
なにをするの?




 今回は、改選期と言うことで町長の町政執行方針は行われませんでした。6月の議会で行われます。また、予算についても「骨格予算」と言われる基本予算?的なもので新しい事業などについては6月に計上されるそうです。にもかかわらず、予算が昨年よりも多いのは・・新ゴミ処理施設にかかるお金が増えたからです。斜里町の広報も見てください。来年の4月稼働に向けて動き出しています。そして、斜里のゴミは一部は以久科で、残りの分は清里、小清水町で処理してもらっています。

そんな中で、話されたこと、質問したこと、
分かったこと、?なことなど


知床五湖のレストハウスが変わります。そして、知床自然センターの入館者が減っています。

 新聞でも広報でも書かれていますが、これまであったレストハウス(斜里町のもの)は撤去され、今度は環境省のレクチャーハウスと公園財団のパークサービスセンターという休憩所ができます。
 また、自然センターの管理運営は知床財団で行っていますが、(斜里町から管理費を出して)入館者の減少で運営経費が赤字になり、町から追加のお金を出しました。新年度予算はその減少を考慮したものになりましたが、観光施設としての利用という点からは、運営に問題があるのではと言う意見。教育施設としての存在意義からはやむを得ないと言う答えもありました。どちらにしても、今後は施設の改善も含めてなんらかの対応が必要だと思います。3月はじめから断水している水道施設も心配です。しっかりとした対策を!

ウトロに防災用のサイレン設置は6月の予算で計上されることになりました。

昨年、ウトロの防災サイレンの予算は計上されていませんでした。昨年、場所など地域としっかり検討して考えると言う答えをもらっていましたが、予算計上がなかったので確認しました。
今回の津波などの被害を考え、本当にあらゆる情報を使い緊急に備えることの大切さを実感しました。早い設置を希望します。

介護保険などに関することでは

介護保険申請をしてから、認定を受けるまでの時間的な部分について質問しました。なるべく早い対応がベストなのですが、いくつかの手続きがあり現状の時間(翌月)がかかるのはやむを得ないとのこと。ただし、認定までの期間、先行してサービスを受けられる場合もあるとのこと。また、末期がん患者さんに対しては、この認定期間は大幅に短縮されるように特例が認められているそうです。また、特養施設の増設についても、第5期の計画の中で斜里町として考え検討していきたいとの答えでした。介護施設入所希望者は135名ほどいらっしゃるそうです。早く、対応を立てていかなければならない深刻な問題です。
詳しくは「ぽると」へ、何でも気軽に相談しましょう。

温水プールの老朽化をどう考えて対応はどうするつもりか?

現在使われている温水プールは建て替えの時期ではないのか。危険性などないのかと聞きましたが、建築の専門家に見てもらったが、構造体はすぐに壊れるようなものではないが、窓などの落下が懸念。今後は海洋センタープールの利用を考えている。斜里町単独での建設が難しいのであれば三町で話し合い、広域的な中で考えるなどすべきではないかという意見が出されました。

脳ドック検診の助成金が増えました。定員が50名から100名になりました。

昨年の議会でも、決算委員会の時も定員50名は少なすぎるのでは?と聞いてきましたが、やはり受付開始から30分で定員になってしまうなど増やさなくてはいけないとして、倍の100名になりました。4月の申し込みをお忘れなく。でも、これでも十分とは言えないでしょう。でも、受診先の問題もありこの人数です。

ウトロのグランドが湖になってしまう問題で昨年調査が行われましたが・・それは、どうなったのか?

しっかりとした調査を実施してもらうために予算がついていましたが、結果、グランドの改修方針が決まったので、6月に予算計上する予定だそうです。なんでも両サイドに勾配をもたせて排水することに。さらに、一部スペースには芝生化の検討もしているそうです。土埃の飛散などには有効な対策かも知れません。



■ 他にもたくさんの質疑が行われました。書ききれませんが、「あれって?どうなってんの?」ということがありましたら、いつでもお気軽にお尋ね下さい。分かる範囲で、分からないときは調べてお答えします。



 何度も「策定します」と言い続けて策定しなかった
 温暖化防止計画

 過去、4回の町政執行方針で言い続けたけどなにもしなかった「地球温暖化防止計画」のことは、関係部署と協議をしてきたのか聞きました。確かにゴミ処理建設などで担当は大変だったと思います。そして、もっと考えるならば、私自身はこの「地球温暖化」という言葉と連動する動きと、取り組みに疑問を持っています。現在、斜里町内で行われている節約につながる取り組みなど、しっかり協議して共通の情報を持つことが必要なのではないでしょうか。これから、この「地球温暖化防止計画」がどのように展開されていくか見守りたいですし、様々な意見を聞くことができる場も欲しいと思いました。



 ホームページの「町長日誌」、なんで書かないのでしょう。せっかく作った場所でしょう・・?
 
 どうして、あの「町長日誌」を作ったのか聞きました。ホームページをご覧にならない人はたくさんいます。でも、見ている人もたくさんいます。何にせよ、町のリーダーの考えていることは聞きたいし、町長だって伝えたいことはたくさんあるはず。「自分が考えていないような間違ったことまで書かれて、書くのをやめてしまった」と言いましたが、だったら、その理由を書いて、ページを閉じれば良かったのだと思います。
でも、「明日から、また書きますよ」と言われたとおり、翌日から再開されました。発信は大切です。どんな言い訳をつけようとリーダーからの発信です。もっと、町長の考えていることを聞きたいですよね。書いて!



新しいゴミ処理施設について、私の理解している範囲で、少しまとめてみます。?

・ みなさんは白老町の方式と同じだと聞いていることと思います。処理する方式は同じ「高温高圧」の大きな釜で処理します。白老と違うのは、その処理したもの(生成物)を、白老では製紙工場のボイラーの燃料にします。そのボイラーはこの生成物を燃焼させる専用ボイラーではないので、そこに含まれる塩素の濃度が高いと傷んできます。そこで、その塩素濃度を抑えるためにバークなどを混ぜて利用しています。そのために、十分に処理しきれないことが起こったりしています。

・ でも、斜里町ではその生成物専用のボイラーで利用します。詳しくは分からないのですが、温度で調節するらしく、処理された生成物はペレット(少し大きな粒状)にして専用ボイラーの燃料になります。このボイラーは処理釜を熱します。ここまでは、一般ゴミの処理です。

・ 生ゴミはこれまでのように堆肥にします。新しい処理場では屋内の処理ですから、これまでのように臭いやカラスの心配はありません。今までよりも早く堆肥になるそうです。

・ それから、小動物の焼却炉も作られます。

・ そして、たとえばボイラーの燃えかす、処理できなかった残渣、などを埋め立てる最終処分場が作られます。そこの水処理はしっかり集められて処理されます。


確かに、新しい技術ですが様々なところで使われてもいます。運転開始をしてからも、改良が必要なこともあるかも知れません。でも、それはどこの施設でも同じです。
もっと良くなるように改良していくことは必要なことです。どのように稼働して行くのか、どんな状態か常に情報をオープンにして対応して欲しいと思います。
       完成まであと、一年です。


 


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  桜井あけみ 議会レポート

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同時にメールもたくさんいただくようになりました。何か、気になること気がついたことなどありましたらお気軽にご連絡ください。わたしにできる範囲でご返事したいと思います。

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