桜井あけみ  議会レポート    No.7     2008年9月

2008年9月24日発行


 9月議会が終わりましたが、やはり気候はおかしいですね。蒸し暑かった〜
昨年、阿部首相が突然辞められて、今年は福田首相。私たちの国はどうなっているのでしょう。経済も、政局ももうすでに「限界」なのかも知れません。
変わるべき時は今かも知れない・・です。 斜里もゴミの問題が「待ったなし!」
 どうするの?ゴミ! これで良いわけない!(2Pへ!)

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最近のいろいろ  参加したいろいろ 動いたいろいろ

■7月19日にウトロで交通安全啓蒙活動が行われました。子どもたちばかりでなく大人も参加。村田町長も参加してもらい沿道で旗を振りました。
大人も一緒に、お仕着せの子供の行事的な展開ではない取り組み。「いいな?」と思いました。

■7月25/26日は「ねぷた」の参加がありました。私は一日目(25日)は町議会での参加。その日には弘前市の市議のみなさんとの交流会もありました。
翌日はウトロ自治会で参加。今年はウトロの子どもたちが公民館活動の一環として笛や太鼓、お囃子に参加しました。子どもたちの楽しそうに、なかば高揚した表情が印象的でした。
「参加する」「楽しむ」そこから得る「達成感」は、何にも代え難い経験です。

■7月29,30日。知床自然愛護少年団のキャンプです。今年は羅臼町へ!1泊2日の行程ですが楽しい時間を子どもたちと過ごしました。もう、10年以上の活動参加。最近は「年取ったなぁ?」と感じます。子供は元気だ!

■8月22,23,24日。昨年「環境大賞」を受賞したコカコーラ環境財団から子どもたちが栗山町・洞爺湖へ招待され、引率で私も行ってきました。2泊の行程でしたが様々な全国から参加した仲間と貴重な体験を経験。

■8月30日。小清水町、清里町の議員さん達と、パークゴルフ交流大会がありました。あいにく、お天気は雨で懇親会だけになりましたが、隣町の議員さんと少し話ができました。

■ 9月1日?4日。総務文教常任委員
会の視察研修。西会津・見附市・村上市・東京と視察してきました。

■9月6日は博物館主催のウトロの遺跡のフォーラムでした。長い時間でしたので大丈夫?と思いましたがあっという間。大変興味深い話がたくさんでした。

■9月14日は道の駅横でウトロマーケットを開催。昨年に続き2回目でしたが、こじんまりした開催にもかかわらず、大勢の方が来てくれました。


● 議員って、年に数回の議会に出るだけ?なの?
そう思われている方も多いと思いますが、実は、その議会のために動かなければならない準備のための時間がとてもたくさんあります。
・広報委員会は定例議会終了後には発行までに最低3回。その間に写真や記事の編集作業。
・常任委員会は各担当の所管に関して問題が発生した場合などには招集がかけられます。
・定例会の前には「会派説明会」「各常任委員会」「議会運営員会」がありその間に「一般質問」の通告期限。
・その他に「議員会」としての行事、議員研修、行事への参加など・・カレンダーに予定が書き込まれ、あっという間に時間が過ぎます。
「なにをやってんのかわからない!」とならないように。
流されないで・・動くことが課題の一つです。


 消防の訓練もありました。いくつかの協議会。知床五湖の話し合いも続いています。10月もたくさんの行事がありますね。そうだ、楽市楽座も楽しかった!・人が集って何かすることは、元気をもらうことにつながります。



  ちょっと!・・それは、納得できない!
  
 斜里町の新ゴミ処理施設のこれまでの経過は、今までもお知らせしてきました。
前回も書いたように、現在の埋め立て場の限界が迫ってきていること、新しい処理施設の建設地が決定していないことなど問題は山積みでしたが・・・
現在の埋め立て処分場は、平成23年2月ころにリミット。(いっぱいになって使えなくなる)
しかし、新施設の完成は・・場所の決定が遅れていることで平成24年春からスタートの予定になってしまいました。つまり、私たちの町のゴミは一年間分、処分する場所がなくなるのです。
(今のままでは)そこで、町では近隣の施設にその処理を依頼すると言う・・・その近隣とは
(まだ確定ではないけど)北見!なんと北見になるらしいのです。
北見までゴミを運んで処理してもらう・・つもりの斜里町。
そのための費用に平成23年度は1億6千万円を予定。
斜里町は20年以上も前から生ゴミをたい肥化したり、分別を進めてきました。町民としてそれはある意味、誇りでもありました。さらに、環境自治体とよばれ活動もしてきました。新しい技術のゴミ処理に取り組む姿勢もこうしたベースがあったからでしょう。なのに・・
ゴミ処理場がいっぱいになるまで何もせずに、しかもCo2を排出しながら燃料も使い、遠くの町へゴミを運ぶ。私は残念でなりません。以久科の埋め立てはこのまま私たちが何もしなければ、あと2年でいっぱいです。でも、2年はあります。今からでも遅くはない。
町全体でいまこそ、取り組むことが必要ではないでしょうか?

いまこそ、できることを知恵を出し、力を出して考えなくては!
 今定例議会で、久保議員は「ゴミゼロミッション」の取り組みを紹介提案し、宮内議員は町内で高温高圧処理を行う業者の協力の可能性を提案し、私も、手をこまねくのではなく現実的な目標数値を設定し、町民に周知し、有効なゴミ減量に徹底的に取り組む事業の提案を行いました。

 現在の分別をさらに発展させる・たとえば、プラスチックゴミはどこでどのように処理されているのでしょう?ビニール袋の内部が汚れていたりするものは一般ゴミになりますが、でも、最終的にはどのように処理されているのでしょうか?それを知ることで分別の方法も変わります。
単純に、現状のゴミの25パーセントを減らすことができたなら、2年間で一年分の量を減らすことができるはずです。
2年間、徹底的に分別を実施するプロジェクトチームを立ち上げ、その事業にかかる予算を組む。
短期集中の事業を実施することは無理なのでしょうか?

村田町長は「協働によるまちづくり」を今度の行政改革の柱に沿えています。
このゴミ問題に取り組むことは、協働の力なくしては取り組めません。また、「経営の視点に立った行財政運営」を目指すとも言っています。
経営の視点に立てばこそ、他の町で、ゴミを1億6千万円をかけて処理することが、この町の経営の視点に立った方法と言えるのでしょうか?
町全体で、協働の意識に立ち、お金をかけるなら自分の町で消化できるような方法をとることが経営の視点に立った取り組みではないでしょうか?

1世帯で30,000円以上の負担がかかる・・
その価値と、現状を早急に、もう一度考えなくてならないと思います。




 


2008年 第5回
9月定例議会の報告(9月17〜19日)



●1日目・9月17日(水)

一般質問が6名の議員により行われました。


 私は、村田町長が、この9月から取りかかる「第4次行政改革」について質問を行いました。
なぜなら、やっと町の方向性が示され、これから始める事業の方向性が見えることになったからです。それと前回も質問した「雇用促進住宅」につての質問です。(別紙詳細)

● 2日目・9月18日(木)

補正予算などの審議が行われました。


 みなさんは、交通災害共済をご存じですか?一人500円の掛け金で最大100万円の見舞金が支払われる共済保険ですが、この事業が来年度で廃止になります。毎年、ウトロの場合は自治会の班長さんが集金してくれていました。町内の加入も多かったと思います。
事務事業の大変さ、役割を果たしたと言う理由で終了するそうですが、他に変わるものは今のところはないそうです。私は残念だと思いました。

障害者トイレのオストメイト装置の設置については、永山議員から設置場所が何故、ゆめホールなのか?と。できれば、24時間の利用可能な道の駅が良いのではないかと。私もそう思います。斜里町の福祉事業については前回も質問しましたが、現場の声を聞く場の協議会の設置がどうなっているのかについてもう一度聞きました。
地域自立支援協議会)福祉の声をまだまだ積極的に集めるという姿勢には不満はありますが、10月にこの協議会を設立するという返答でした。19年度にできるはずの協議会がやっと設置されそうです。それにしても、障害者にとって便利な場所に是非設置して欲しい施設です。(ウトロ道の駅には設置されていますよ)

知床ブランドしゃり・・ロゴマークを作成するそうです。私は、このようなロゴマークの取り組みにはあまり賛成できません。このようなマーケットや流通は素人に取り組めるようなノウハウではないと思っています。

これまでも、このような
認証メークを設定した商品を流通させる取り組みはされてきましたが、ほとんどが止めています。どうして今?なのでしょう。
私個人としては、逆にこのような自治体や商工会で認定した「ロゴマーク」付きの商品を好んで購入する気持ちにはなりません。が、「差別化できる」、「価値を高める」と言う目的で実施するそうです。うまくいくように期待します。

知床で夢を買いませんか?のナショナルトラスト運動の精神が・・ 
ふるさと納税?!

斜里町は「ふるさと納税」制度のメインにこの100平方メートル運動の森トラストを設定しました。私は前回の一般質問でもこの考え方に異議を唱えました。一つには、斜里町としてこの制度の実施に新しい事業展開を関連させた取り組みの発展を期待していたから。もう一つは、この運動の精神は、「ふるさと」と言うくくりではなく、世界的な財産、地球規模で価値を高めていくものであると認識しているからです。上手く言えませんが、スケールや精神性が「こじんまり」したものになってしまうように思えました。ちょっと残念。

● 3日目・9月19日(金)

中・長期財政収支の試算について全員協議会

これは、これから5年間の斜里町の大型事業と財政の試算表を検証するものです。やはり、これからの大規模事業はゴミ処理施設。予算総額は約25億円。大きな事業です。もちろん、全てを町だけで支払うものではありません。借金と一般財源で17億円ほどです。
これだけの金額です。町として有効に、効果的に使うために、それこそ町長の改革の「選択と集中」です。そのためにも、目の前にある課題に取り組む姿勢が必要です。





総務文教常任委員会の視察研修 ・ 9月1〜4日


・ 西会津町・・学校給食の食材に地場産品を積極的に利用している取り組み。
うらやましいほど、地元でとれる野菜(生産者がわかる)を学校給食で利用していました。難しい流通についても参加する生産者と給食センターとの連携がとれていました。私はここの担当者を斜里町に呼んでノウハウを教えてもらいたいと思いました。
・見附市・・・小規模な高温高圧処理の実験施設を見学しました。この技術はこれからも私たちが驚くような技術発展が期待されると改めて認識しました。
・村上市・・・地場産品と観光と景観を考えたまちづくりの取り組み。それに係わる行政の姿勢。やはり産業発展のためには担当する職員が2,3年単位で変わるのは良くない!そう思いました。小規模ながら魅力的で、これからの知床観光のヒントがたくさんありました。
・東京都・・・信じられないような量と規模の不燃物の埋め立て。東京湾の埋め立て地を見学しました。人の生活とゴミは切り離せません。規模は違ってもどこの地域でも大きな事業です。
■3泊4日の研修は、その取り組みの「良い点」を探し出すことで成果が出るものだと思いました。


■昨年の議会でメモしていたノートを見ながら今回の定例議会に臨みました。■チェックするべきことが少し見えてきた気がします。■行事の多い9月でしたが、なるべく早く、このゴミの問題を伝えたいので急いで作成しています。
■以前、お弁当を持参しても昼食代を引かれている、とういう話を書きましたが、今年度から議員会ではお昼のお弁当を食べない人にはお金を返却してくれることになりました。煩雑なこともあったと思いますが、この対応に感謝します。
■10月は町内所管見学があります。また、16日からは竹富町交流事業に参加します。それから昨年も参加しました「決算審査特別委員会」が始まります。19年度の決算書を精査します。


この季節、3度の食事はトウキビでいい!ほど大好きです。町内食糧自給率?はこの季節はわが家ではかなり高いかも!!


■晴耕雨読    「桃太郎の話からみえるもの・・」

 皆さんお元気ですか!! 次から次へと出てきますねー。新聞・テレビ等見ていますと限がありません。食品や耐震の偽装から世界的な金融や証券の破産そして行政の不祥事。
人間は進歩する動物であると言われていますが、何が進歩で何が後退なのか、分からない時代になってきました。
私たちの年代、子供の頃には、母から桃太郎さんの話を聞きながら寝たものです。特に台風や暴風雨で電気が消えたとき等の記憶があります。「桃太郎さん」の昔話を思い出せば、今この年になって見えてくるものがあります。悪い鬼が村人を困らせる・・悪い鬼を退治して村人を幸せにしたい。サル・イヌ・キジという価値観・能力の違う動物(人材)と共通認識・目的を持って鬼と戦い戦利品(利益)を村人(国民・従業員)分け与えた・・というものです。これが日本人らしい伝承文化であったと思います。
企業も政治も地域社会も子供の頃の思いをそして原点を今一度考える必要があるのではないでしょうか。
 
 皆さんにお願いがあります。このコラムは後援会長の挨拶になっていますが、このコラムは皆さんの意見を述べることが出来る自由で肩の凝らないスペースにしたいと思います。皆さんの自由な投稿をお願いします。

          後援会長・松本鉄男


 


  


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■ お知り合いの方で、このような私の報告に興味を持たれた方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。お送りしたいと思います。ホームページでもこの報告と同じ内容が掲載されています。郵送の報告書が不要の方は連絡してください。日記風のブログもよろしかったらご覧下さい。なかなか更新が遅れていますが・・・

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