桜井あけみ  議会レポート    No.8    2008年12月

2008年12月24日発行


 12月の定例会には、たくさんの方が傍聴にいらして下さいました。今回は越川地域の皆さんが、越川の用地取得に関する問題に関心を持たれての傍聴です。
新聞にも報道されたように、廃棄物処理場問題は、これまでこのレポートで報告させていただいたことも、住民には積極的に知らされていませんでした。
改めて、議会の役割が問われた定例会だったと思います。今回はその報告です。

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参加したいろいろ 動いたいろいろ


9月24日・村田町長のマニフェスト検証大会が、青年会議所の主催で開催されました。思ったほど大勢の人ではなかった・というのが印象です。もっと、自分たちの町のことに関心を持って欲しい、と思いました。
村田町長は一生懸命答えていましたよ。

10月9日・総務文教常任委員会の町内所管調査
博物館・図書館・給食センター・岩尾別のダム撤去のあと、遺産センターなどを視察調査。お昼は給食を試食。午後の岩尾別ではヒグマに遭遇!

10月7・22日・広報特別委員会
皆さん、議会の広報は読んでくださいますか?議会でどのようなことが行われているのかが分かります。
10月21・22日と11月5・6日・4日間は決算審査特別委員会がありました。平成19年度の決算を審査します。


10月11・12日は知床財団20周年。あかしのぶこさんの絵本の発表やシンポジウム、椎名誠の講演はたいへん愉快でした。
同じ12日・ウトロのポケットパークでマーケットを開催。パンや野菜、手作りお菓子を販売しました!短い時間でしたが盛況でした。

10月16〜19日・竹富町を訪問しました。町民号のみなさんと一緒でした。竹富町の議会のみなさん、町民の皆さんと交流ができました。
11月9日・自然愛護少年団で山ブドウジャム作り今年のブドウは甘くて美味しかったです。ジャムとジュースを作って子どもたちといただきました。
10月28日・議員のブロック研修会を美幌で開催・裁判員制度についての勉強会でした。
11月11日・自治会連合会女性部会でゴミ問題について話を聞いていただきました。

11月18日・知床世界自然遺産地域科学委員会主催の地元報告会あらためて知床の自然の大きさを知りました。質問もさせていただきました。ウトロでも開催して欲しいと思いました。

11月14日・議会運営員会で反問権など議会改革について協議 
11月19日・ウトロ花いっぱいの冬作業
11月25日・第6回臨時議会
11月27日・都市計画審義会
12月 1日・知床五湖の利用についての協議
12月 5日・定例会に向けて会派説明会
12月 9日・総務文教常任委員会 
12月12日・一般質問通告期限・議会運営委員会 
12月14日・チャリティーカラオケ大会




  お詫びとお願いです。

 前回9月のレポートをお送りさせていただきましたが、宛名の間違いでお叱りの電話をいただきました。また、メールで名前が違っていますよ、と連絡をいただきました。住所録に入力して、発送させていただいておりますが、チェックや確認ができていないことで、ご迷惑をおかけしていることもたくさんあると思います。どうか、お名前など違っていましたら、ご連絡ください。
間違えてお送りさせていただいたみなさま、ごめんなさい。
      どうぞよろしくおねがいします。



  一般廃棄物用地取得で特別委員会を設置!
 
 斜里町の新ゴミ処理施設のこれまでの経過は、今までもこのレポートでお知らせしてきました。
これまでの流れを整理してみます。

      (これまで、このレポートに書いてきた流れです。)
その1・ 現在のゴミ処理場はもうすぐいっぱいになります。
その2・ 現在は埋め立てですが、新処理場の処理方法は、高温高圧方式です。
その3・ その新しい処理場の場所について決定が遅れています。
その4・ そのために新しい処分場の工事計画が遅れています。
その5・ 遅れたことで大変な問題が起こりました。
その6・ そして今回の議会で・・・用地問題で特別委員会が設置されました。



   今回の用地問題について今定例会での経過を説明します。

 昨年12月に場所の予定地になっている近隣地域(越川地区)(富士地区)で自治会決定がされました。越川は反対で、富士地区は賛成となりました。・しかし、この時点では処理方法も決定していません。その後、処理方法が決定、再度、理解を求めようと町は越川自治会と話し合いを継続してきましたが、時間的に、この計画のための交付金申請のリミットがあるために、12月の議会に用地を取得するための予算を議案として提案しました。
越川地区の方々は、地域の理解が得られていないと、用地の決定に対し反対してくださいと、全議員の所を個別に訪問されました。

   私は次の点に対し議会で質問、意見を言いました。

1・これまで議会の報告で、昨年12月から地域への理解を求めるために何度も地元へ出向いて説明を繰り返している・・と言う行政の報告を聞き、一年が経過していること、これ以上事業が遅れることは町にとってたいへんなことと理解し、当初は賛成していくつもりでした。

2・しかし、個別に訪問された越川の方や、他の越川の方々の話を聞く機会ができ、そこでこのような話を聞きました。「昨年12月以降、町からはなんの説明も聞いていないし、高温高圧についてもよく知らない。地域が共有できる情報がなにもない。反対するにしても、賛成するにしても納得した情報がほしい。」これでは、いままで町が何度も理解を得るために・・と言ってきたことと矛盾します。

3・この用地は、その土地の持ち主の方がいらっしゃいます。越川に住んでいらっしゃる地権者の方は、地域のこのような反対の中で、たいへん難しい立場に立たされていらっしゃいます。今回のように半ば、強制的にこの問題を先に進めてしまえば、地域と地権者の軋轢は大きくなります。結果としては、ともすれば、用地候補地が白紙になってしまうこともあり得るわけです。そのためにも、もう少し時間が必要と思います。

4・地域の方々に、十分な情報が伝わらなかったことは、これまでの町のやり方に問題があったからでしょう。自治会は町の出先機関ではありません。住民合意をとる組織ではないはずです。
早急に、地域の人達への直接的な説明を行うべきです。それは執行機関としての町の責任の上で行うべきことです。

今回の議案に対し、数名の議員の皆さんも同じような意見でした。


 で、どうなったかというと・・・
町はこの用地取得の議案を一度、取り下げ、あらためて提出し、その後、議議会では「特別委員会」を設置し、1月いっぱいをメドに調査・調整を行うことになりました。(新聞にも書いてありましたね)


 (25日に現地を見て、これからの委員会の方針を協議します。地域の方々への説明が初めの一歩です。)


 


2008年 第7回
12月定例議会の報告(12月17〜19日)



1日目・12月17日(水)

一般質問が9名の議員により行われました。
私は観光について町の取り組みを質問しました。(別紙を読んでください)


2日目・12月18日(木)

補正予算などの審議が行われました。
大勢の傍聴の方がいらっしゃいました。ゴミ処理場の議案のほかにも、もちろんたくさんの議案がありました。


知床財団の指定管理で、ダイナビジョンの老朽化が入館者の減少と思うが、ダイナビジョンの改修等についてはもっと急ぐべき事業のはず。その計画は?

五湖のレストハウスについて、環境省の事業との関連で斜里町はどのように対応しているのか?また、実際にテナントへの情報提供、話し合いはできているのか?

観光案内センターの評価シートの中にある観光ボランティアの対応とあるが、具体的にこのような観光ボランティアなどの取り組みはあるのか?その計画については?

指定管理の目的が、必ずしも経費削減であるとは思わない。むしろ、民間の持っている柔軟な発想と経営的な発送から利用者にとって有益な管理が行われることについてもおおきな目的と考える。それ故に、指定管理者からの様々な提案については柔軟に受け止める姿勢が必要と思うが?

発泡スチロールを溶かして固める機械が老朽化して新しい機械を購入
・これまでは、保管ができないために無償で業者に引き取ってもらっていたものが、今度はある程度の保管が可能となるそうです。資源として活用されて、少しでも有益になれば良いですよね。


3日目・12月19日(金

全員協議会
・ ポイ捨て禁止条例を策定するそうです。
・ 斜里高校の間口が3間口から2間口に!
・ 町内児童生徒の学力低下について
・ 第5次計画資料

特別委員会の設置(前ページで)

意見書案の提出(他にも出てますが私は)
・雇用促進住宅の廃止を撤回して国の責任で存続するように求める意見書を提出しました。
この雇用問題のなか、雇用促進住宅の活用も報道されています。そもそも、国が設置して地方の住宅供給としての存在も大きいのに、安易に廃止なんてして欲しくないですよね。





■「慣れてはいけない」昨年の4月に応援してくださった方から言われた言葉です。いつも、どこでも思い出しています。■「そんなものなんだよ」と言う言葉の持つ無責任さはやはりなじめません。■「そんなこと常識」と言われますが、おかしいな?と思ったことはやはり確認したいです。「どこの常識?」なのか。■いろいろ言われて、めげることも多いのですが、でも、誰もが持つ行政への期待や不満が声にならずに消えてしまうことがないように、できることからがんばって行こうと思っています。


●・・・・つまらないことかもしれませんが・・・
 3階の議員控え室は現在2部屋に別れています。議長、副議長は別に部屋がありますから、12名で2部屋を使っています。6名で使うには広い気がします。一部屋で良いのでは?と思っています。そうすれば、もう一部屋、会議室ができるわけで、現在の北側の部屋ではなく暖かな部屋を使えば、なにかと経済的では?と思っています。
「そんなもんなんだよ」と言われるかも知れませんが、ダメ元で(なんでこんなことがダメかもと思う自分も情けないのですが・・)がんばってみます。(小さなことですが・・でもね)

 最近これがちょっと必要かも・・・






■ 晴耕雨読      「人まかせにしない視点・・」

 桜井あけみ議会レポートNO.7で後援会長の松本鉄男さんが、お書きになっていたコラム欄「肩の凝らないスペース・・・皆さんの自由な投稿を・・。」との事でしたので、肩は凝るかも知れませんが先陣を切って自由な投稿を試みる事にします。

 普通の主婦、桜井あけみが、平成19年4月23日に斜里町役場会議室で当選証書を受け取ってから二度目のお正月を迎えようとしています。世の中は、悲惨で凄惨な事件事故の報道がやたら目に付きます。一方、経済は、アメリカの金融危機を受け、円高・株安の先の見えない時代に移行した感があります。暗い話ばかりの昨今ですが、そんな中で明るく元気に頑張っている地方もあります。独自の施策で少子高齢化を克服しつつある自治体や、独自の物流を考案し地域ブランドを確立し活性化し、行政経費の削減を進めつつ、住民サービスを低下させないアイデアによる公共施設の開設や運営など結構あります。それらに共通して言えることは、人任せにしないという住民意識と、行政が常に住民の視点に立ち協働のスタンスがとれている事です。

 我が町に目を転じると???かな!これは、自分自身も含めてです。猛省!そこで少々調べてみました。桜井議員の初めての一般質問だった「安心、安全な飲料水の確保」についてです。背景として我が国では、1994年に水源二法が制定されるまで水源保全を直接の目的とした法律はありませんでした。水源二法も限定的対策を定めているだけで、水源保全の総合的な取り組みを定めたものではないようです。そのため各自治体は、水源地保全に関しての様々な取り組みを始めました。平成19年3月時点での、その取り組み状況ですが、*水源保護等の条例制定は、160市町村等。*水源保護等の要綱・要領の制定は、45市町村等。*基金の制定は、53市町村等。
*水源涵養林への関与は、130市町村等。*流域協議会の組織・参加は、348市町村等。*上流排水処理施設への援助は、25市町村等。*その他は、142市町村等。以上のようです。その中で道内自治体の水源保護等の条例の制定状況は、稚内市の環境基本条例(H15.3.18)・余市町の水道水源保護条例(H9.3.10)・恵庭市の漁川流域に係る水道水源の水質の保全に関する条例(H11.4.1)以上の三件です。又水源保護等の要綱・要領の制定状況は、北海道の水道水源保全に関する基本方針(H10.3.25)・苫小牧市の水道水源の保護に関する指導要綱(H9.4.1)・恵庭市の水道水源保全会議設置要綱(H12.4.1)以上の三件です。その他も合わせると道内44市町村等での取り組みの状況があります。
「安心、安全な飲料水の確保」には、こんなに沢山の自治体が現在の法律では補えないところを完璧に対応出来ないまでも腐心しながら条例等の制定や取り組みをしている現状が伺えます。こんな事からしても、主婦目線で質した水問題。

 さて皆さん、事が水だけに水に流しますか?条例等の検討は?今後注視ですネ。「伝える事、知る事、そして今出来る事から」とても大事なことだと思います。この議会レポートがその役割の一端を担う事が出来れば嬉しいです。これからも「ふつうの視点」が変わらぬよう、桜井あけみ議員に叱咤激励とご指導ご協力の程宜しくお願いします。
最後まで読んでくれた方、しっかり肩が凝ってしまったでしょう。本当に申しわけ有りません!
本年も残り少なくなりました。では、皆さん良いお年をお迎え下さい。 

                 ウトロ・佐藤正悟 

追記:水源二法とは、「水道原水水質保全事業の実施の促進に関する法律」厚生省と「特定水道水利水障害の防止のための水道水源域の水質の保全に関する特別措置法」環境省の二つの法律を一般に水源二法といいます。前者は、水源地域の下水道、糞尿処理施設、合併処理浄化槽の整備事業を促進しようとするもの。後者は、トリハロメタン汚染を防止するために地域指定と指定地域内の排水規制を定めたものです。 


やりっ放し・言い放しにはしては
いけない・と言うことですね。


 


 


  


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