桜井あけみ  議会レポート    No.9    2009年3月

2009年 3月30日発行


 昨年の12月に設置された、ゴミ処理施設の用地取得予算に関する特別委員会は、年の瀬から精力的に活動を始め、この3月の議会まで協議を進めてきました。
その結果、議会の初日に用地取得の予算を「可」とし、さらに議会最終日には用地の契約に関する議案がだされ、その契約についても「可」とする結果となりました。

さて、これからがゴミ処理場建設の始まりですが、なかなか前途多難。

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参加したいろいろ 動いたこと


■ゴミ処理場問題の特別委員会
10回以上の特別委員会が開催されました。2008年12月25日には建設予定地となっている場所も、特別委員会で見に行きました。(ちなみに特別委員会は議長を除く、他の議員全員がメンバーです。)


■ 1月6日・消防の出初め式
昨年は、初めての参加でしたが、今年は2回目。それでも、「まとい振り」は気持ちが引き締まり感動します。ゆめホールでの式典のあとで「藤苑」にて懇親会が開かれます。この、懇親会の開催は消防団の後援会が開催しているそうですが、後援会が解散するためにその後の後援会活動がどうなるのか?との話が出ていました。地域の消防団活動は歴史があります。地域の安全を守るという立場で活動している消防団ですが、なかなか地域住民の皆さんの理解が十分とは言えないように思えます。
消防団活動の必要性と、地域の理解、周知が必要な時期ではないでしょうか?


■ 1月11日・成人式でした
■ その後、特別委員会。
■ 1月12日・越川の人達との懇親会
午後からの開催でしたが、終わったのは夕方6時近くでした。たくさんの意見が出されました。その後、全員協議会が「ぽると」で開催されました。


■ 1月16日・知床五湖の協議会
知床五湖の利用形態が変わります。今年から新しい高架木道の建設が始まり、それができてからは、ヒグマの活動期には知床五湖の遊歩道の利用は規制されます。ガイドがつかなくては歩くことができないのです。地元ではそのルールなどの協議が続いています。
■ 1月25日・消費者協会のイベントフリーマーケットで素敵なものをゲット!ジャガイモ、麺の試食、色々盛りだくさんでした。


■ 2月3日・越川の人達との懇親会
■ 2月5日・オーロラファンタジーの開会式
■ 2月7日・博物館で寄生虫の話 かなり面白かった!
■ 2月11日・斜里町女性大会 学ぶことたくさんあります!
■ 2月15日・愛護少年団活動今回は網走でオーロラに乗船。流氷の中を航行しました!野鳥観察と博物館へも行きました。


■ 2月19日・3月議会の会派説明会
■ 2月25日・総務文教常任委員会
■ 2月27日・議会運営委員会
■ 3月8日・ウトロ自治会の雪と楽しむ会議会開催中ですがもちろん参加!



■ ガードレールの雪かきボランティア・2月19日と3月6日の2日間・参加者全部で70名!
昨年も実施しましたが、今年も流氷シーズンに2回開催しました。たくさんの人が参加してくれました。流氷は早々と去っていきましたが、こうした地域の取り組みは大切なことです。「景観という資源」それを「地元が提供する」取り組みは、これからはもっと大切なことになるでしょう。関連する団体、あるいは産業間で町ぐるみで取り組んでもいいのではないかと思います。
■ 2月20日にはこの取り組みのヒアリングが国土交通省・大学の先生が実施。




  新一般廃棄物の用地が決まりました。

 斜里町の新ゴミ処理施設のこれまでの経過は、今までもこのレポートでお知らせしてきました。
昨年12月からの特別委員会は3月議会で結論を出しました。私自身は、ずいぶん地域の方とお話をさせて頂きました。越川の皆さんには大変なことだと思います。しかし、これからの事業整備に関してもしっかりと、地域の意見が反映され、行政との信頼関係が構築されるようにしなくてはなりません。「これまでの以久科との関係が良くなかった」ことは行政も認めています。
それらを、ふまえ、しっかりとした連携を作ることが必要と思います。
私は、以下の点をふまえ、今回の決定に「可」という結論を出しました。
その1
・12月の時点では充分に地域の人達に情報が伝わっていなかった。

その2
・その原因は行政にもあるけれど、地元自治会の対応も決して住民の立場に立ったものではないという点があった。(情報を公開していなかったし、十分に協議もなかった)

その3
・その後、地域では話し合いが進んできた。

その4
・行政はその後、地域の人達との会話を継続してきたし、自治会を尊重もしてきた。

その5
・斜里町全体の問題としてこれ以上延期することはできない。

その6
・そしてなによりも、地域の方々への不安は距離的にも技術的にも理解された。

 等の点から、私は「良し」との結論を出しました。
 でもね、そもそも、この問題は「もっと、しっかりとしたスケジュールを立てて進めて来るものだった」と私は思っています。用地の取得も「なんで?」というほど、余裕がなかったと思いますし、一部では「町長選の後遺症」という思惑もあります。町の計画は私たち地域住民の計画です。本当に住民参加と協働をうたうのであれば、今後はこの点を十分に反省点として動いて欲しいと思いました。



       3月議会で わかったこと・決まったこと

ウトロで乳ガン検診(マンモグラフィー検査)が、実施されることになりました。
できれば、今後は年齢の引き下げ(現在は40歳から)を実施して欲しいです。

給食費が原材料高騰で年間2500円値上げされます。昨年は1500円。2年続けての値上げです。地元食材の公費負担を求めています。特に「主食」のパン材料は地元産で!公費負担をすべきです!

定額給付金の支給、斜里町が遅くなるのは銀行の手続きのせい?現金で欲しいという人が多いのですが、どうなるのでしょうね。

「まちづくり基本条例」を作るのですが、住民参加をどうするのか、どのような行程で作成するのかはまだ未定。過程が大切なはずですが・・なんとなく、意欲が感じらない気がします。

みどり工房を、斜里町農協で指定管理します。

国保病院の入院病床数が変わります。より、効率的な改革を行います。が、町長のマニフェストで言われている「公設民営化」については、現状をふまえ、病院を継続していくための手段を優先すると言うことで、考え方にいくつかの違いが出てきました。病院経営には町から約4億円の経費出されています。

これまで、リサイクル分別品を売買していた利益が、ずっと300万円だったのに今回は、なんと1300万円を超えました!これは有価物(リサイクル品)を売却する時に、年に4回の入札をおこなった職員の努力の結果です。こうして、少しでも利益になるのです。がんばって分別リサイクルしましょう!

役場の職員体制が変わります。課が少し減って、係も減ります。

ご存じのように「ポイ捨て基本条例」が実施されます。今まで以上にきれいな町を!

妊婦検診は14回、無料になります。安心安全のために検診を受けましょう!

3人目の子供の保育料が無料になります。

  


 


2009年 第1回
3月定例議会の報告(3月4〜16日)



●1日目・3月4日(水)
町長の町政報告(行政に関することの報告)
特別委員会の報告と協議、質疑
そのあと、20年度の補正予算


● 2日目・3月5日(木)
町長の執行方針・教育執行方針

一年間の方向を示すものです。ずっと原稿を読み上げるのですが、庁舎内にもスピーカー放送。
午後から全員協議会
・ 保健福祉計画・介護保険計画
・ 病院改革について

● 3日目・3月9日(月)
一般質問(7名)
桜井は3項目について質問しました(別紙で)

その後全員協議会・障害者福祉計画

● 4日目・3月10日(火)
 新年度予算の説明(一日中説明を聞きます)

その後、全員協議会・行政改革について

● 5日目・3月11日(水)
ポイ捨て禁止条例など条例に関する審議
新年度予算審議(議会・総務費)


● 6日目・3月12日(木)
新年度予算審議(民生費?労働費)


● 7日目・3月13日(金)
新年度予算審議(最後まで)


● 8日目・3月16日(月)
新年度予算に関しての総括質疑
意見案・越川用ゴミ処理場用地の購入契約

全員協議会・行政改革関連・特別養護老人ホーム
あとの利用・教育行政点検評価



今回の議会の主な争点?議論されたこと・・
もちろんたくさんのことについて議論がありましたが、
・ 越川のゴミ処理場の問題
・ 病院改革(病院のあり方について)
・ 第4事行政改革と機構改革
・ 小学校の統廃合問題

大きな項目だった、と思います。




先輩議員のお二人に挟まれています。


■ゴミの問題は、新しい施設の問題と、現在の処分場の問題があると思います。
総括質疑の中で、私は、ゴミ処理に関する問題についてこれから3年間の処理について、町として他の自治体に処理を依頼する以外の方法を積極的に取り組むべきではないかと質問しました。
また、観光産業がこの不況の中で苦戦を強いられている状況の中で、少しではあるけれど、街路樹の植樹予算が付いたことで、このような「町の景観」と「環境」を整備することが必要であること、そのために各産業館で連携して取り組むべきではないとかと質問しました。
これは、これからの行革にも関連することだと思っています。

また、機構改革のことでは、他の町村でも行われている「部」の廃止についていくつかの質疑がありましたが、私は、斜里町にはこれまでのように「部」の体制が必要ではないかと思いました。
町長?副町長?課長・・・と言う体制は確かに合理的ではありますが、トップの資質が重要になること、また、各産業構造の町には必ずしも、良い点ばかりではないのでは・・と思いました。


町は、職員の人事が始まります。より良い方向を目指しての人事であるべきですが、なかなか大変なことも多いはず。
その、長所、短所が全て住民生活に反映されます。良い結果につながることを祈ります。
そういえば、今回は、傍聴の方もいつもよりも多かったと思います。3月議会は聞きに来るなら、今回最終日の「総括質疑」が良くわかるかも。
ただし、それは3月議会だけですから、普段の議会ははやり一般質問でしょうか・・
でも、最初のやり取りは原稿だから
再質問からが原稿なしです。



■ 晴耕雨読   

 

 今回のこのページは、桜井のホームページへ、メールを書いてくださいました方の文章を掲載させていただきます。
斜里町にお住まいの37歳の女性です。(名前は出さないことで了解していただきました)
なんどかメールを頂きましたが、最初に、この「議会レポートの感想」を書いていただきましたのでそれを掲載します。



こんにちは
始めてメールさせていただきます。
難しい議会の話かな、と思いながら読んでみましたが、ずいぶんと分かり易く安心しました。
私たちの町のことが、このような場所(議会)で、決まっていくのか、と思いました。
議員さんはなにをする人達なのか、何もわかりませんでした。
役場の方が何かを決めて、それを実行するときに、それが良いことなのか、そうでないのかを判断するところなのはわかりました。
時々、あのことはどうなっているのか?とか、こんなことがあるのですが、と言うことを聞いてもいいですか?
想像以上に忙しそうで驚きました。3ヶ月に一度とはいえ、このようなお便りの発行は大変だと思います。でも、こうした内容は、このようなお便りでしか知ることができません。
これからは、自分たちに関係のあることですから、しっかり知ることを心がけますが、町の広報も、もう少し町の中のことを分かり易く伝えてくれると助かります。どれくらいのお金が何に使われているのか、難しい言葉ではわかりません。
その辺をこれから変わっていくようによろしくお願いします。
ブログも楽しく読ませていただいています。
ウトロの皆さんの活動も楽しそうですね。

町の一員として、これからも楽しみに読ませていただきます。
切手代など大変でしょうが、がんばってください。
また、メールします。

追伸・ブログに書いている「マーマレード」のレシピを教えてください。

                  斜里町青葉町 M・M


 


 今年はとても暖かな日が多いように思います。3月議会で毎日、ウトロ?斜里を走りましたが、凍った道路は一日だけでした。流氷もあっという間に消えました。チューリップの芽が出たのに、今日は朝から雪です。ずいぶん積もりました。今年になってから大風が多く、ウトロの公営住宅などで被害があり、補正予算になりました。恐いですね。
 「今までと違う」変化に戸惑いますが、オタオタもしてられません。変化に「しなやかに」対応しなくてはいけない・・そう思う毎日です。 春は新しいことの始まり季節です。その反面、サヨナラもあります。議会事務局の方が、退職されます。何もわからない新米議員にとって、心強い存在でしたのに、残念です。もうひとり、役場職員の方ですが、ウトロの「まちづくり」でお世話になった方が退職されます。お世話になりました。 これからも「知ったつもりにならない」ように、「慣れ」に流されないように!背筋のばして・・しゃきっ・・・と、働きます。 

 


■ ホームページみてください http://akemichan.net /
  桜井あけみ 議会レポート

■ お知り合いの方で、このような私の報告に興味を持たれた方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。お送りしたいと思います。最近は、ホームページ、ブログへのアクセスが増えてきました。嬉しいです。
何か、気になること気がついたことなどありましたらお気軽にご連絡ください。

■ ブログ 「ふつう」の生活から http://akemiburogu.sblo.jp/  コメントを待っています。   「桜井あけみ後援会」   メール  koe@akemichan.net

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